熟練のドライバーでさえ交通事故が起きてしまうとパニック状態に陥る事がありますが、初心者の場合には特にパニック状態に陥ってしまうことがあります。
あまりのパニックに警察の実況見分などにも冷静な対処ができず自分が被害者であるにもかかわらず、加害者の言い分を飲み込んでしまい泣きを見ることもあるようです。
咄嗟の判断で冷静に警察に対する証言を行うことができれば良いですが、そうでなかった場合には免許取立ての初心者さんは特に交通事故が起きてしまった際に気をつけなければなりません。
免許を取ったばかりで交通事故の被害者になり、加害者や保険会社の口がうまく危うく丸め込まれるところだった
私が車の免許を取得してすぐの頃、交通事故に巻き込まれました。
双方が車を運転しているような状態だったので私にも過失はあったのですが、明らかにこちらが被害者という事故でした。
その場ですぐに警察を呼び、さらに保険会社にも連絡を入れたのですが、警察の方が一足早く到着し、事情聴取のようなものが行われました。
私はとてもパニックを起こしていたので冷静に事故の状況を思い出すこともできずしどろもどろになっていたのですが、加害者の方が淡々と事故の状況を話しているような状況の中で、まるで他人のようにその姿を見つめながらひとまず警察はその場を引き上げることになりました。
その後、保険会社を通じて双方の過失を決める際になぜだか私が悪いといった方向に進んでおり、私は特に違反をしなかったし初心者なので、標識などにも気をつけながら運転していたにもかかわらず信号無視をして曲がってきた加害者が被害者のような話になっていました。
このままでは私が加害者となってしまい、こちらの保険会社が先方に対するさまざまな補償をしなければならないと思ったのでそこで初めて我にかえり、とても悔しい気持ちになりました。
保険会社に事故の状況を全て話しこちらは悪くないということを説明したのですが、それ以前に他会社側が保険会社にも都合の良い話をしていて、さらには加害者側の保険会社もこちらが悪いといった方向で決めつけて話をしてきたので知人に相談したところ、弁護士に相談してすぐにでも過失割合について改めて考え直すように保険会社に抗議しろと言われました。
自分で弁護士さんを探すことも難しかったので父に協力してもらい、交通事故に詳しいと理由弁護士さんに相談しました。
事故証明書等を全て提出した上で弁護士さんにしっかり話してもらったところ、やはりこちらにはさほど悪いと思われる部分がなく、過失の大部分は加害者側にあるということで加害者側の保険会社と話をしてもらいました。
その結果最終的には私が被害者という形で加害者からさまざまな補償を受けることができたのですが、あのとき父に相談せず私自身が困るばかりで時間が過ぎていたら間違いなく私は加害者になっていたと思います。
もし加害者になっていれば、免許証についても取り消しなどになっていたかもしれないし、先方への補償によって保険等級も下がり月々の保険料も高くなっていたのではないかと思っています。
加害者ご本人の口が達者だったというのもありますが、加害者の保険会社としてもそれをうまく利用したような形で私を加害者に仕立て上げようとしたことは今でも忘れません。
最終的には被害者として過失が決められたのでよかったのですが、初心者で交通事故を起こしてしまうとわからないことばかりで加害者に丸め込まれてしまうこともあるだろうと思ったので、私よりも後に免許を取得して友人などには経験談を話し注意するように伝えておきました
初心者さんを相手にした交通事故というのは、やはり熟練されたドライバーであれば様々な難癖をつけて被害者側が自分が悪いと思い込んでしまうような言い方をすることがあります。
当然初心者さんは交通事故を起こしてしまったことだけでも大きなショックを受けていますので、冷静な判断ができず相手の言い分を飲み込んでしまったりすることもあるようです。
事故の過失割合やその他補償問題などについて疑問に感じたり、納得がいかないという時には専門家として頼りになる弁護士さんに相談するのが1番でしょう。
上記のケースのように寸前のところで過失割合が決まる場合もありますが、弁護士に相談しず相手の言い分を受け入れてしまうようなことになれば、本来悪くないのに加害者扱いとなってしまい、様々な場面で不利になることが考えられます。
交通事故には初心者も熟練者の関係ありませんから、冷静な対処ができるように普段から万が一に備えて対処方法を考えておきたいものですね。