交通事故の罰金で破産間近になった(体験談)

交通事故を起こしてしまうと、その際にどれだけの違反だったのかについて問われることになり、違反内容に応じた課金を支払わなくてはなりません。
大きな違反でなければ罰金や罰則金の金額も大したことはありませんが高額な罰金を支払わなくてはならない事故の場合、特に加害者さま経済的に追い込まれてしまうようなこともあるでしょう。
先方への補償問題も考えていかなくてはならないため、任意保険に加入していなかったりすれば自分自身の生活を守ることさえ難しくなってしまうケースがあります。

タイミング悪く不運事が重なり、結果的にコース事故の罰金で自己破産を真剣に考えたことがありました。

今から数年以上前の話ですが仕事がうまくいかず、会社経営をしていく上でたくさんの借金を抱えていた時がありました。
バブルが崩壊し、不景気社会になってしまったことによって仕事も大幅に減ってしまい、何とか会社を立て直すために大変な思いをしていたのですが、そんな中、車が壊れてしまい、新しい車を購入することになりました。
車を購入したことによって保険の切り替えなくてはならないと思っていながらも仕事が忙しく時間がないまま交通事故を起こしてしまいました。

悪いことは本当にとことん重なるものだと実感したのですがら任意保険に加入していなかったために被害者の方への補償問題については全て自分で行わなくてはなりませんでした。
自賠責保険だけでは足りなかったので足りない部分については、私自身が借金を背負い支払うような状況となったのですがらそれまでにも会社関係で多額の借金を背負っていたため思うように金融機関から借金をすることができず、友人や知人などを頼りながら何とか被害者の方に対しての補償金額を少しずつ払っていくような状態でした。
交通事故を起こした際に、私はいくつもの違反が重なっていたためスピード違反や携帯電話の注視など複数の違反で罰金が数十万円となりました。
この罰金について長引かせるようなつもりはなかったのですが、なにせ経営状況がうまくいっておらず手元に現金がなかったので、ここでの罰金の支払いが難しくなり代金を支払ってしまうと被害者の方に対しての補償をするお金を作ることができないため、どうしようかと悩み弁護士に相談したところ、自己破産するのが1番良いのかもしれないと言われました。

自己破産をすることによって被害者の方への支払いについては本当に少ない金額になりますが月々に分割して支払うことで弁済を続ければ、法的に責められるようなことはなく罰金の支払いもできるので、これがベストな方法だとアドバイスされました。
もちろん私自身でも、そうしかないと考えていたのですが自己破産をする直前になって娘がタイミングよく宝くじを数十万円引き当ててくれたため、このお金で助かることができました。
被害者の方へはそれからしばらくの間、弁済金を支払い続けるような形となりましたが、罰金も一度で支払い交通刑務所に入ることもありませんでした。

弁護士の先生も本当にこんなタイミングで宝くじを当ててくれた娘さんには感謝しなければなりませんねと言っていましたが、今でも娘には感謝しています。
ようやく被害者の方への弁済も終わり会社も少しずつ右肩上がりとなってきたので生活も落ち着いていますが、あの時は本当に自己破産をして会社も全て手放さなければならないと思った瞬間でした。

もちろん、あれ以降はすぐに任意保険に加入し万が一の事があれば保険会社から補償されるような状況を整えています。
皆さんも今現在のような不景気社会の中で私のような状況に陥らないためにも、任意保険だけは加入しておいた方が良いとお勧めします。

自動車事故による補償問題を考えると、任意保険に加入しておくのは非常に大切なことですが、実際に事故が起きるまでは甘く見ていたため、保険に加入していなかったというドライバーさんもいるようです。
場合によっては上記のケースのように自己破産に追い込まれたり、会社そのものや家族を失ってしまうようなケースがありますので先方への補償がしっかり行えるような保険に加入しておくのはとても大切です。
また経済的な問題で被害者の方への補償問題などで悩んだ時には、できるだけ早く専門家を頼ることも的確なアドバイスをもらうためには必要なポイントになってくるでしょう。